ブランク明けで看護師として職場復帰する場合、意識しておきたい心得を紹介したい。
まず重視すべきなのが、初心を忘れないことだ。
その現場での新人として、素直に積極的に学ぶ姿勢を持ち、周囲に敬意を払うことで、患者さんや同僚とのコミュニケーションを円滑にできる。
特に、これまで経験を携えた医療職としてのプライドを表に出すのはナンセンスだ。
いかなるときも、誰に対しても、相手の立場に立って物事を考える在り方は維持しておこう。
次に重要なのが、年下の先輩を尊重すること。
新人の時代を経て離職したのち、ブランク期間ありきの復帰となると、医療現場には年下の先輩がいることが珍しくなくなる。
日本には、「年上を敬う」「年齢区切りの上下関係」のような風潮があるが、それは仕事現場においては通用しない。
たとえ相手が年下であっても、自身の固定概念を押し通すのではなく、素直に聞き入れる姿勢を持つことが大事である。
むしろ若い世代であるほど柔軟性が高く、新しい視点で物事を見ているものだ。
その意見やアドバイスは大きな価値があるといえる。
最後に、自分自身の体調管理にも気を配ることが大切だ。
医療現場は、感染リスクが高いことはもちろん、闘病中で気を病んでいる人も多くいる。
そんな中、看護師本人が健康でなければ、良いケアはできないだろう。
特にブランク明けとなると、心身が慣れない状況に置かれているため、ストレスを感じやすくなる。
そのため、適度な休息と栄養バランスの取れた食事を心がけ、ストレスを乗り越えられる身体作りをしておくのが賢明だ。